スポンサーリンク

「将棋の女流タイトル」について

女流タイトル数は六タイトル

  1. 岡田美術館杯女流名人戦」:1-3月頃(1974年~)現女流名人:里見香奈
  2. マイナビ女子オープン」:4-5月頃(2008年~) 現女王:加藤桃子 →11期挑戦者/西山朋佳がタイトル奪取。
  3. 女流王位戦」:4-6月頃(1990年~)現女流王位:里見香奈 →29期挑戦者/渡部愛
  4. 霧島酒造杯女流王将戦」:10月頃(1978年~)現女流王将:里見香奈
  5. 大山名人杯倉敷藤花戦」:11月頃(1993年~)現倉敷藤花:里見香奈
  6. リコー杯女流王座戦」: 10-12月頃(2011年~)現女流王座:里見香奈

 

女流タイトル序列

●「女王」=「女流王座」>「女流名人」>「女流王位」>「女流王将」>「倉敷藤花」

(棋士同様、賞金額で決まると思われます。「女王」と「女流王座」が500万円、後は非公表)

女流タイトルの永世称号について「クイーン称号(女王は永世)」。

  • 永世女王 /連続5期または通算7期(条件) / なし(有資格者)
  • クイーン名人 / 通算5期 /中井広恵・清水市代・里見香奈
  • クイーン王座 /通算5期 /なし
  • クイーン王位 / 通算5期 /清水市代
  • クイーン王将 / 通算5期 /清水市代・里見香奈
  • クイーン倉敷藤花 / 通算5期 /清水市代・里見香奈

  • 林葉直子(10連覇、1981~1990年)が、1985年に「クイーン王将」を獲得していますが、連盟退会(1995年)のため称号資格を喪失してます。
  • クイーン称号では、棋士永世称号の「原則として引退後に就位」という規定は、今のところ無いようです。

 

 

1.女流名人(岡田美術館杯)

  • 1974年から始まった最も歴史のある棋戦で、アマチュアの出場枠はありません。
  • 全女流棋士で予選トーナメントを行い、予選通過者4名を決定します。
  • 「女流名人リーグ戦」が、「予選通過者4名」と「前期の残留者6名」の10名で行われ、リーグ戦1位の者が女流名人の挑戦者となります。(最終9回戦は一斉対局で行われます。)
  • タイトル戦の五番勝負は例年1月から2月にかけて行われます。

主催:報知新聞社、特別協賛:ユニバーサルエンターテインメント
中継サイト:女流名人戦中継サイト
優勝賞金:非公開
持ち時間:タイトル戦(各3時間)、リーグ戦・予選(各2時間)

 

2.女王(マイナビ女子オープン)

「マイナビ女子オープン」は、2007年創設で現在2番目に新しい棋戦です。予選・本戦トーナメントを勝ち抜いた挑戦者との五番勝負を行います。「オープン」とあるように、アマチュア女性、女性奨励会員の出場枠があり、プロアマ混合の予選「チャレンジマッチ」に出場可能です。

  • 「女王タイトルの五番勝負」は、例年4月から6月にかけて行われます。
  • 主催:マイナビ
  • 中継サイト:マイナビ女子オープン将棋情報局
  • 優勝賞金500万円
  • 持ち時間:予選(30分)、本戦・五番勝負(各3時間)、チェスクロック使用

現女王は「加藤桃子 初段(奨励会)」(女流棋士ではなく、奨励会所属の女性奨励会員で、四段プロ棋士を目指しています。)

  • 第7期~10期まで、四期連続在位となっていましたが、11期防衛に失敗(連続5期または通算7期で、永世称号「クイーン女王」を獲得できます。)
  • 第7期で、里見香奈女王からタイトルを奪取。
  • 第8期は、上田初美(女流三段)の挑戦を3勝1敗で防衛。
  • 第9期は、室谷由紀(女流二段)の挑戦を3勝1敗で防衛。
  • 第10期は、上田初美(女流三段)の挑戦を3連勝で防衛。
  • 第11期は、西山朋佳 奨励会三段とのタイトル戦対局で、1勝3敗でタイトルを失い、クィーン女王の資格も持ち越しになる。(→西山朋佳、初女流タイトル奪取)

 

3.女流王位

「女流王位戦五番勝負」は、5月から6月頃に行われています。まず「予選」、次に「挑戦者決定リーグ」(紅白2組に分かれてのリーグ戦)を行い、さらに「挑戦者決定戦」(紅組・白組の1位同士)を行います。

  • 「予選」(持ち時間は各2時間。トーナメント方式で6名通過)は、全ての女流棋士(女流王位とシード者を除く)参加で、アマチュア枠は無いようです。女流2級が予選を通過した場合は女流1級に昇級する。

  • 「挑戦者決定リーグ」(持ち時間:各3時間)は、予選通過者6名とシード者(前期の残留者)6名の計12名が、紅組・白組の2グループに6名ずつ分かれてリーグ戦を行います。各組には通過者とシード者が3名ずつ振り分けられる。各組の優勝者が挑戦者決定戦に進出する。
  • 2名以上が同率トップの成績で並んだ場合、直接対決の成績(同じなら前年度の成績)で決定される。
  • 紅白各組の上位3名(女流王位陥落者を含む)は、リーグ残留となり予選免除になります。(女流1級の者がリーグ残留を決めた場合は女流初段に昇段する。)
  • 「挑戦者決定戦」(持ち時間:各3時間)紅白リーグの勝者同士が対局し、勝者が挑戦者となる。

  • 「女流王位戦五番勝負」(持ち時間:各4時間)

主催:新聞三社連合(北海道新聞・東京新聞・中日新聞・神戸新聞・徳島新聞・西日本新聞)
中継サイト:女流王位戦中継サイト
優勝賞金:非公開
持ち時間:予選(各2時間)、リーグ戦(各3時間)、タイトル戦(各4時間)

 

4.女流王将(霧島酒造杯)

女流王将戦は1978年に創設された、女流タイトル戦で2番目に古い棋戦です。女流王将戦三番勝負で、タイトル戦の対局は10月頃に行われます.

  • 予選は、「すべての日本将棋連盟所属女流棋士」、「日本女子プロ将棋協会(LPSA)所属女流棋士」、「フリーの女流棋士」、「女流アマチュア5名」が参加します。※女流王将とシード者(前期三番勝負敗者、前期挑戦者決定戦進出者、タイトル保持者)は除く。
  • 本戦は、「予選通過者とシード者」(16名)のトーナメントを行います。
  • タイトル戦は、女流王将と本戦優勝者の三番勝負が行われます。

主催:囲碁将棋チャンネル・協賛霧島酒造・協力BTVケーブルテレビ(旧 都城ケーブルテレビ)
中継サイト:囲碁・将棋チャンネル
優勝賞金:非公開
持ち時間:挑戦者決定トーナメント・三番勝負、各25分、切れたら40秒/手

 

5.倉敷藤花(大山名人杯)

  • 倉敷藤花戦は、「倉敷市・倉敷市文化振興財団・山陽新聞」が主催し、1993年に倉敷市出身の大山康晴十五世名人の名を冠した棋戦として創設されたようです。
  • タイトル戦三番勝負(第2局、第3局)は倉敷市で行われ、挑戦者決定トーナメントの一局は、大山将棋記念館(青森県おいらせ町)で行われるようです。
  • 全女流棋士とアマチュア女性2名によるトーナメントで挑戦者を決定します。

主催:倉敷市・倉敷市文化振興財団・山陽新聞
中継サイト:大山名人杯倉敷藤花戦中継
優勝賞金:非公開
持ち時間:各2時間(チェスクロック使用)

 

6.女流王座(リコー杯)

「リコー杯女流王座戦」は2011年創設で、女流のタイトル戦としては最も新しい棋戦ですが、幅広い参加者枠と最高峰の賞金の棋戦です。

  • アマチュア予選を開催し、一次予選にアマチュア枠があります。
  • 海外のアマチュア女性による「海外招待選手選抜大会」の優勝者には、一次予選への「海外出場枠」があります。
  • 女性奨励会員、さらに、引退、退会者も予選出場可能だそうです。
  • タイトル戦は五番勝負で、10月から12月頃に行われます。

主催:リコー、特別協力:日本経済新聞社
中継サイト:リコー杯女流王座戦中継サイト
優勝賞金500万円
持ち時間一次予選:各40分(チェスクロック使用)、二次予選:各3時間(チェスクロック使用)、本戦・決勝五番勝負:各3時間

 

 

スポンサーリンク
関連キーワード
おすすめの記事