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将棋名人戦「A級順位戦プレーオフ」について(史上初6人)

第76期A級順位戦で、3敗の「久保利明王将」、「豊島将之八段」がともに敗れたため、成績最上位者が「6勝4敗の6名」となり、以下の6人によるプレーオフで挑戦者を決定(2018年3月2日~21日)することになりました。6人によるプレーオフは史上初です。※以下の(~位)は今期の順位戦A級組の順位です。

  • 稲葉陽八段(1位)
  • 羽生善治竜王(2位)
  • 広瀬章人八段(4位)
  • 佐藤康光九段(8位)
  • 久保利明王将(9位)
  • 豊島将之八段(10位)

 

六人以外のA級順位戦のリーグの最終成績は、5勝5敗:深浦(7位)、三浦(11位)の二人が残留し、4勝6敗:渡辺(3位)降級、3勝7敗:行方(5位)降級、2勝8敗:屋敷(6位)降級が決定し、三人は、来期、B級1組となりました。

プレーオフのトーナメント方式(パラマス方式)

6勝4敗で6名が並んだため、A級組内の順位が「最下位から順に勝ち上がり」の変則トーナメント戦(パラマス方式)で行われます。(A級組内の順位上位者が有利で、最下位者は5連勝が必要です。)

  1. 第1戦「豊島(10位)対 久保(9位)」で始まり、
  2. 第2戦「第1戦の勝者 対 佐藤(8位)」
  3. 第3戦「第2戦の勝者 対 広瀬(4位)」
  4. 第4戦「第3戦の勝者 対 羽生(2位)」
  5. 第5戦「第4戦の勝者 対 稲葉(1位)」という順に5戦行われ、挑戦者が決まります。

六人変則トーナメントの結果

  1. 第1戦「豊島(10位)対 久保(9位)」で始まり、
  2. 第2戦「豊島(第1戦の勝者) 対 佐藤(8位)」
  3. 第3戦「豊島(第2戦の勝者) 対 広瀬(4位)」
  4. 第4戦「豊島(第3戦の勝者) 対 羽生(2位)」
  5. 第5戦「羽生(第4戦の勝者) 対 稲葉(1位)」→(挑戦者決定戦=勝者:羽生)

 

  • 第76期将棋名人戦・A級順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の挑戦者決定戦が3月21日、将棋会館(東京都渋谷区)で行われ、振り駒の結果、稲葉が先手で始まり、相掛かりの戦いとなりましたが、羽生善治竜王(47)が稲葉陽八段(29)を破り、名人戦挑戦者に決定しました。
  • 羽生竜王は、順位戦で負けていた二人(豊島八段、稲葉八段)に、プレーオフでは勝利し、相変わらずの勝負強さを発揮したと思いました。
  • 稲葉八段は2期連続での名人戦出場とはなりませんでした。

名人戦

第76名人戦の挑戦者に決定した「羽生竜王」は3期ぶりの名人獲得を目指し、現名人の佐藤天彦名人(30)との名人戦七番勝負(第1局)が、4月11日に行われます。

  • 七番勝負では、「十九世名人」の資格を持つ羽生竜王が、「通算10期目の名人獲得」、「通算タイトル獲得100期目」となるか、注目されています。
  • 迎え撃つ佐藤天彦名人は、74期、75期と2連続在位中で、3期連続の獲得を目指す防衛戦となります。

 

 

 

 

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