2018世界オールラウンドスピードスケート選手権大会(高木美帆選手が総合優勝)
2018年3月10、11日に、アムステルダム夏季五輪(1928年)スタジアムの屋外特設リンクで、24000人の観衆のなか行われ、 高木美帆選手が、1日目からトップを守り、アジア人初(欧米人以外)の総合優勝を果たしました。
スピードスケートの国際大会
冬季オリンピック以外の「スピードスケートの主な国際大会」は、以下のような大会があるようです。
- ISUスピードスケート・ワールドカップ(ISU World Cup Speed Skating)
- 世界距離別スピードスケート選手権大会
- 世界オールラウンドスピードスケート選手権大会
- 世界スプリントスピードスケート選手権大会
世界オールラウンドスピードスケート選手権大会
- 1889年のアムステルダム大会から続く、スピードスケート最古の世界大会で、年に1度開催される大会である。
- 1936年から女子大会が始まり(1995年までは、男女別会場での開催であった)、日本でも、札幌市(1954年男子大会)、軽井沢町(1963年男女)、長野市(1997年男女)の各大会が開催されたことがある。
- スピードスケートの本場であるヨーロッパでは、スプリント力から持久力まですぺて求められるこの大会を制した者に「King of Speed Skater」の称号が与えられる。
大会種目詳細
- 男子は500m・5000m・1500m・10000m、女子は500m・3000m・1500m・5000mのそれぞれ4種目を滑り、タイムをポイントに換算した合計ポイントで総合順位を争う。
- ポイントは、500mがタイムそのまま、それ以外の距離ではタイムを500mに換算(たとえば5000mならばタイム÷10)したものとなり、合計ポイントが少ない者が上位となる。
- 最終種目に進めるのは男女とも12名で、3種目までの成績により選抜される。
歴史的選手
- 1990年代には「グンダ・ニーマン=シュティルネマン(ドイツ)」が、8度の総合優勝(5連覇を含む)をした。
- 2005年大会では「シャーニー・デービス(アメリカ)」が、史上初めて黒人として総合優勝した。
- 日本人選手では「高木美帆」が、2018年(アムステルダム)に女子総合優勝をした。
世界距離別スピードスケート選手権大会
- 国際スケート連盟が主催するスピードスケートの大会で、「世界距離別選手権」の略称で呼ばれている。
- 1996年に第1回が開催され、毎年3月中旬頃に開催され(2002年以降五輪開催年を除く)、スケートシーズン最後の大会である。日本開催は2000年と2008年の2回でいずれも長野市で開催されている。
- オリンピックと同じく距離種目で行われ、個人種目は男子が500m・1000m・1500m・5000m・10000m・マススタートの6種目、女子が500m・1000m・1500m・3000m・5000m・マススタートの6種目。
- 団体種目として男女のチームパシュート(団体追い抜き)が行われる。
- 日本人選手の優勝は、「500m男子」で、「清水宏保(5回)」・「堀井学」・「加藤条治」の3選手。
- 団体のチームパシュートでは、日本女子チーム(菊池彩花、高木菜那、高木美帆)が優勝している。
世界スプリントスピードスケート選手権大会
- 国際スケート連盟(ISU)が主催するスピードスケートの選手権大会のひとつで、一年に1度、通常2日間の日程で開催される。500mと1000mを2本ずつ滑り、タイムから算出されたポイントの合計によって総合順位を争う。短距離のエキスパート化が進んできたことを受け、1970年にISUスプリント選手権(アメリカ・ウエストアリス)としてスタートし、1972年に現在の名称に変更されている。
- 500mはタイムそのままがポイントとなり、1000mはタイムを2で割ったものがポイントとなる。
- 日本では、1986年軽井沢町(長野県)大会、1993年伊香保町(群馬県)大会、2004年長野市(長野県)大会が開かれている。2010年には帯広市(北海道)で開催されている。
- 日本勢では、男子総合優勝は「黒岩彰」の2度のみで、「清水宏保」は6度表彰台(2位、3位、3回づつ)の経験はあるが総合優勝はしていない。女子では小平奈緒が2017年カルガリー大会で総合優勝した。
ISUスピードスケート・ワールドカップ(ISU World Cup Speed Skating)
- 国際スケート連盟(ISU)が主催するスピードスケートの大会ので、毎年9~12月から翌年3月にかけて、世界各国にて開催される。
- 各々のレースは単独大会として行われ、なおかつ各距離各レースの順位点(W杯ポイント)の合計をもって、各距離ごとにシーズン総合チャンピオンが決められる。