建築まんが
●割と現実的な家造りの話はどれも、建築好きの方にはオススメします。一番有名な作品は「匠三代」だと思います。
●その他系（↑以外）では、大工の話の「大工と工作」、工務店を切り盛りする話の「純情娘ガテン系」がオススメです。
●解体業の話では、「解体屋(こわしや)ゲン」がオススメです。
現実的な家造りの話
- 「匠三代」（全11巻、原作：倉科遼、作画：佐藤智一、監修：天野彰）2010年頃～、ビッグコミックスペリオールにて連載。下町の親子三代で営む小さな工務店の、人情と家づくりを描いた話です。（監修の建築家である「天野彰氏」は、「大改造!!劇的ビフォーアフター」に出演しているようです。）
- 「数寄です!」（全3巻、作者：山下和美）2010年頃～2013年頃、月刊YOU(集英社)にて連載。数寄屋建築を扱ったエッセイコミックで、 建築家の蔵田徹也氏との出会い、都内に一戸建ての数寄屋を建る話です。建築費を借金したので節約生活、様々な苦難を乗り越え数寄屋が完成するまでを描いています。
- 「続 数寄です!」（全２巻、作者：山下和美）2014年頃～2017年頃、月刊YOU(集英社)にて連載。家を完成させた後の、内装、庭づくり、維持管理などの、和風の家での暮らしの理想と現実を描いた話です。
- 「そろそろ家の話をしましょう」（全2巻、作者：西本英雄）2015年頃、アフタヌーン(講談社)にて連載。設計事務所を独立したが、独立後くるのは厄介な依頼をばかり。悪戦苦闘しながら、希望のマイホーム設計していく建築士の話です。
- 「やっちまったよ一戸建て!!」（全2巻、作者：伊藤理佐）2001年頃、action comicsから出版。アニメ化もされた「おるちゅばんエビちゅ」の作者でもある伊藤氏が、考え抜いて「一人用一軒家、ふきぬけトイレ」といった特徴の一軒家を建てるまでのドキュメンタリー的作品です。その後作者は、漫画家の吉田戦車とご結婚し、この家は売りに出されたようです。
- 「ケサラン・パサラン」（2巻、作者：山岸涼子）2011年～2012年頃、ダ・ヴィンチ(メディアファクトリー)にて連載。イラストレーター兼エッセイストの女性が、最寄り駅近くに家を建てるというマイホーム建築の話です。
その他の建築系の話
- 「大工と工作」（全3巻、作者：桑沢アツオ）1993年頃、ヤングサンデーにて連載。父が大工の棟梁で、同日同時刻に産まれた「大枝大作」と「田所工作」の二人を主人公にした、大工の技能、知識の話です。
- 「紺色のまち」（全56話、作者：TSUBU）2015年～2016年頃、web漫画GANMA!にて連載。下町にある偉大建築事務所に勤める建築家の卵の成長を描いた話です。
- 「コミンカビヨリ」（6巻～、作者：高須賀由枝）2012年頃～、KISS(講談社)にて連載。将来の不安に備え古民家を購入したアラサー独身イラストレーターと、古民家オタクの一級建築士との話です。
- 「純情娘ガテン系」（全3巻、作者：塩森恵子）2009年頃～2010年頃、月刊YOU(集英社)にて連載。現場を取り仕切る工務店の跡取り娘が、少女漫画家から受けた自社ビルの建設を請け負っていく話です。
- 「建作ハンズ」（全2巻、作者：河本ひろし）1988年頃、少年キングにて連載。建築デザイナーになるために東京に出てきた主人公が、類まれな才能を発揮し、才覚で自分の道を切り開いていく話です。
- 「マホロミ 時空建築幻視譚」（4巻～、作者：冬目景）2010年頃～2015年頃、ビッグコミックスピリッツにて連載。建築科の大学生が、解体中の洋館で不思議な体験をし、建物の過去と、祖父母たちの謎を追求していく、オカルト的な話です。
- 「エジプトの三角」（全2巻、作者：青色イリコ）2014年頃～2016年頃、月刊アクション(双葉社)にて連載。紀元前2500年、エジプトのピラミット造りの建築作業を描いた話です。
解体屋系の話
- 「解体屋(こわしや)ゲン」（作：星野茂樹、作画：石井さだよし）2002年頃～、週刊漫画TIMESにて連載。コミックスは1巻のみ発売ですが、500話以上あるらしいので、順次電子版で配信するようです。孫請け解体業者の社長のゲンが主人公で、爆破解体会社を設立し、その後、木造建築の専門家、クレーン技師、トラック運転手、などを仲間に加え、「日本一の解体屋（こわしや）」を目指していく話です。
- 「こわしや我聞」（全9巻、作者：藤木俊）2004年頃～2005年頃、週刊少年サンデーにて連載。主人公は、高校生の解体業社長で、家屋やビルなどの解体を請け負っているが、裏では表沙汰に出来ない物件の破壊を本業としている話なので、現実的な解体屋の話でないと思います。
