スポンサーリンク

囲碁初心者の基礎知識「七大タイトルについて」

囲碁のタイトルは、「棋聖」、「名人」、「本因坊」、「王座」、「天元」、「碁聖」、「十段」が日本棋院の七大棋戦(七大タイトル)となっています。

 

  • 「棋聖戦」・「名人戦」・「本因坊戦」は、リーグ戦で挑戦者を決定し、この3タイトル戦は7番勝負で、特に賞金額が大きく、三大棋戦(三大タイトル)と呼ぶことがある。この上位タイトルを同時期に3冠独占することを「大三冠」といい1982~1983年に「趙治勲」氏が、史上初の大三冠を達成しています。
  • 他の棋戦「王座戦」、「天元戦」、「碁聖戦」、「十段戦」はトーナメントで挑戦者を決め、タイトル戦は5番勝負で行われる。

 

タイトル序列と主な比較

「棋戦名」 (開催月)     手合数  持時間 秒読み 優勝賞金  創設年 主催社 

「棋聖戦」(   1-3月 ) 7番勝負 8時間 10分前 4500万円 1976年 読売新聞

「名人戦」( 9-11月 ) 7番勝負 8時間 10分前 3700万円 1976年 朝日新聞

「本因坊」(   5-7月 ) 7番勝負 8時間 10分前 3200万円 1940年 毎日新聞、大和証券

「王座戦」( 10-12月)   5番勝負 3時間  5 分前 1400万円 1952年 日本経済新聞

「天元戦」( 10-12月)   5番勝負 3時間  5 分前 1300万円 1975年 新聞三社連合

「碁聖戦」(   6-8月  )   5番勝負 4時間  5 分前   800万円 1975年 新聞囲碁連盟

「十段戦」(   3-4月  )   5番勝負 3時間  5 分前   700万円 1975年 産経新聞

タイトルによる昇段(2003年以後の昇段制)

  • 「棋聖戦・名人戦・本因坊戦・世界戦で優勝1回」あるいは「王座戦・天元戦・碁聖戦・十段戦で優勝2回」で九段に昇段する。
  • 「棋聖戦・名人戦・本因坊戦の挑戦権獲得」あるいは「王座戦・天元戦・碁聖戦・十段戦の優勝1回」で八段に昇段する。

 

タイトル最多同時獲得者

  • 七冠(全冠)達成は、井山裕太 氏だけで2回(1回目:2015~2016年、2回目:2016~2017年)。
  • 六冠達成は、井山裕太 氏だけで(2013年)である。
  • 張栩 氏が、史上初の五冠(2008年~2009年)
  • 加藤正夫 氏が、史上初の四冠(1979年)

 

グランドスラム

  • 七大タイトル全てを生涯で、通算経験することをいいます。これを達成したのは「趙治勲 (1987年達成)」、「張栩(2010年達成)」、「井山裕太(2013年達成)」の三人のみ。
  • 後1タイトルで達成するのは「林海峰(残すは棋聖)」、「山下敬吾(残すは十段)」の2人ですが、年齢的に、山下敬吾九段にはチャンスがあると思います。
スポンサーリンク
関連キーワード
おすすめの記事