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囲碁棋士:特別採用枠拡大について

主な概要/注目点

  • 特別採用棋士制度が緩和され、従来行われていた「女流特別採用棋士」に加えて、「女流特別採用推薦」、および、「英才特別採用推薦」なる特別採用棋士が、令和元年4月1日付けで採用されたようです。
  • ちなみに、囲碁棋士は、主に、一般試験で棋士になった正棋士と、特別枠で棋士になった特別採用棋士に分けられますが、先に述べたように今回の採用緩和は、いずれも特別採用棋士の部分となっています。
  • 新規採用者の「新初段一覧:「一般試験枠」+「増加した特別枠」となったので、日本棋院の平成31年4月1日付けの採用人数はビックリするほどの多さとなっています。
  • 「囲碁最年少新初段」10歳0カ月で囲碁の最年少棋士になる仲邑菫(なかむら・すみれ)初段ですが、「英才特別採用推薦棋士」枠での採用です。
  • 新規定の「趣旨」と「改正内容」

特別採用棋士枠について

新設された特別採用推薦棋士

  • 女流特別採用推薦棋士(2019年度〜)日本棋院の令和元年4月1日付け採用が、えらい人数の多さになっています。詳細↓
  • 英才特別採用推薦棋士(2019年度〜)最年少棋士と話題となっていた、「仲邑菫(なかむら すみれ)(10)初段」の採用枠がこれになります。

その他の特別枠

  • 女流特別採用棋士:従来通り行わている、女流特別棋士採用試験で第1位となった女子が採用される。
  • 外国籍特別採用棋士(年齢制限の例外あり):国際普及のため、所定の成績を収めた「外国籍(中国・韓国・台湾・北朝鮮を除く)の日本棋院院生または院生経験者」が、5〜6年に1名程度で採用されるようです
  • 過去採用のされた外国籍特別採用棋士を挙げると、「1997年、ハンス・ピーチ(ドイツ出身、普及地グアテマラで襲われ2004年没、6段追贈)」、「2016年度(平成28年度)採用のアンティ・トルマネン(フィンランド出身)は26歳(年齢制限の例外)で入段」等となっています。
  • 「マレーシア、インドネシア出身で棋士誕生は世界初」。令和2年度冬季棋士採用試験が2019年11月24日に終了ましたが、「曽富康(チャンフーカン、16、マレーシア出身)」と「フィトラ・ラフィフ・シドキ(17、インドネシア共和国出身)」の2名が規定の成績(日本棋院棋士採用規程・細則4・棋士採用試験本戦において勝率5割以上の成績、それぞれ9勝5敗、4位5位)を収め、入段が決まりました。

「正棋士」と「特別採用棋士」について

  • 正棋士:棋士採用試験で棋士になった棋士で、年5名採用(日本棋院:東京夏季1名、東京冬季2名・関西1名・中部1名)。
  • 特別採用棋士:特別枠採用試験で棋士となった、女流特別採用棋士・外国籍特別採用棋士・女流特別採用推薦棋士・英才特別採用推薦棋士のことで、棋戦は同様に参加できるが、対局料などの待遇面で下の扱いをうけるようです。段位が上がれば正棋士になれるようです。

 

現棋士数と拡大理由

まず、囲碁棋士の人数は、ざっと4~5百人もいるそうです。ちなみに、将棋棋士は、160~170人程度となっており、比べるとかなり多いようで、理由は以下の通りとなってると思われます。

  • 将棋は、基本、1年に4人(年2回、二人づづ)しかプロ棋士のはなれないうえ、年齢にかかわらず、弱いと強制引退に追い込まれ規定があるからです。
  • 囲碁は、一年に、最大で8人前後(日本棋院で合計約6人、別団体の関西棋院で約0~2人)が、新初段としてプロ棋士になり、さらに、強制引退規定はありません

棋士人数的には、多すぎると思えるのですが、女流棋士を増やし囲碁の普及拡大を目指したいようです。

主な改定規定(女流特別採用棋士採用条件を緩和)

  • 趣旨:囲碁普及活動の増進と女流専門棋界の拡充のため、女流特別採用棋士採用条件を緩和する。
  • 現行は、女流特別棋士採用試験第1位のみ

  • 改正1. 競争による採用
    (1)女流特別棋士採用試験第1位(試験地は本院のみ)
    (2)本院院生Aクラス5ケ月以上(年間)
    (3)冬季採用試験本戦勝率5割以上
  • 改正2. 推薦による採用(上記と同等の実力)各地区から推薦可

新規採用者(平成31年4月1日付)の「新初段」一覧。

日本棋院の平成31年4月1日付け採用が、13人という、えらい数の多さにビックリしました。

—令和元年度(2019)4月採用棋士—

  1. 武井太心(たいしん)(17)=夏季採用(東京本院)
  2. 寺田柊汰(しゅうた)(22)=中部総本部採用
  3. 豊田裕仁(ひろひと)(19)=東京本院採用
  4. 池本遼太(17) =関西総本部採用
  5. 福岡航太朗(13)=東京本院採用
  6. 上野梨紗(12)=女流特別採用(東京本院)。ちなみに、姉は、女流棋聖の「上野愛咲美(あさみ)(17)」

—新制度による採用—

  1. 辻 華(18) =女流特別採用推薦(東京本院)(東京本院院生経験者。平成29年度、推薦基準となる東京本院院生Aクラスに5ヶ月以上在籍する成績を収める)
  2. 五藤眞奈(17)=女流特別採用推薦(東京本院)(東京本院院生在籍。平成30年度冬季棋士採用試験本戦において推薦基準となる勝率5割以上の成績を収める)
  3. 森智咲(ちさき)(16)=女流特別採用推薦(東京本院)(東京本院院生在籍。平成29年度、推薦基準となる東京本院院生Aクラスに5ヶ月以上在籍する成績を収める)
  4. 髙雄茉莉(17)=女流特別採用推薦(中部総本部)日本棋院中部総本部院生在籍
    平成31年度中部総本部女流特別採用推薦棋士候補者決定リーグ(9勝3敗/1位)
  5. 羽根彩夏(16)=女流特別採用推薦(中部総本部)日本棋院中部総本部院生在籍
    平成31年度中部総本部女流特別採用推薦棋士候補者決定リーグ(9勝3敗/2位)
  6. 大森らん(16)=女流特別採用推薦(関西総本部)(広島県出身 山本賢太郎五段門下。平成30年度関西総本部院生リーグにおいて総合得点3位の成績を収め、且つ関西の囲碁普及の発展に寄与する棋士となる資質があると判断した。)
  7. 仲邑菫(なかむら すみれ)(10)=英才特別採用推薦(東京本院)

 

 

 

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