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「ノーベル賞」に数学賞は無い!

ノーベル賞の自然科学部門には、なぜか数学賞がありません。物理系の「物理学賞」、化学系の「化学賞」、生物系の「生理学・医学賞」の三部門になりますが、なぜか数学賞がないようです。その他に、「文学賞」、「平和賞」を合わせた5部門が、純粋なノーベル賞だと言えると思います。では「経済学賞」はと思うかもしれませんが、先の5部門と違い「経済学賞」は、ノーベルの遺言で作られたものでは無く、ノーベル没約70年後に設立されたもので、ノーベル財団によると、ノーベル賞では無いという見解です。しかし、広い意味でノーベル賞の一部として扱われているようです。

ノーベル賞について

 

なぜ数学賞を作らなかったのかという疑問があると思います。諸説あり実際のことは分かりませんが、有力な説を二つ挙げてみました。

 

  • 理由として、真先にあがるのは、そもそも、ノーベル賞は「発見・発明やその応用」に与えられるもので、理論的証明を行う学問である数学は、初めから対象外という考え方であるという説です。

 

  • 次によく言われるのが、複素解析における「ミッタク・レフラーの定理」で知られ、後にストックホルム大学の学長にまでなったスウェーデン人の「ミッタク・レフラー」という数学者と仲が悪く、数学賞を作らなかったという説です。と言うのも、女性が学問を修めることに理解のない時代に、様々な国を転々とし「レフラーの紹介」でストックホルム大学の教員職を得た大変な美貌と才媛を持ち合わせた「ソーニャ・コワレフスカヤ」というロシア人の女性数学者がいましたが、この女性と、ノーベル、レフラー、の三角関係のもつれだという説です。しかし、ソーニャは、ストックホルムに来る前に夫と死別していて、その後は再婚していないようですし、また、ノーベルは生涯独身だったことから、どこまで本当のことやら、ゴシップの域を抜けてるとは思えませんが。

 

数学の国際的な主な賞

  • フィールズ賞」数学界のノーベル賞と言われている。1936年から実施されているが、フィールズ賞が4年に1度しか授与されず、しかも40歳以下の若い数学者にのみ贈られる賞で、賞金は200万円程である。
  • アーベル賞」ノルウェー出身の数学者である「ニールス・アーベル」の生誕200年(2002年)を記念して、ノルウェー政府が、新しく創設した数学賞で、ニールス・ヘンリック・アーベル基金を創設し、第一回受賞は2003年4月で「ジャン=ピエール・セール」が受賞し、賞金は600万ノルウェークローネ(約1億円)が贈られました。ノーベル賞と同じく1年に1度実施され、受賞対象の年齢制限は無く、数学全般における重要な功績を残した数学者に授与される賞で、賞金額もノーベル賞と同等の約一億円と高額で、賞の趣旨として、ノーベル賞に近いものだと思われます。

 

 

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