「気温」摂氏温度、華氏温度、絶対温度、について
アメリカでは「華氏温度 (°F)」が一般的に使用されており、ネットニュースなどで、触れる機会も多いかと思い、摂氏(℃)、華氏温度(℉)、(ついでに絶対温度:K)について触れてみました。
※ C=摂氏温度(°C)、F=華氏温度(°F)、K=絶対温度(K)
摂氏温度:℃(セルシウス温度)↓詳細。
- 国際単位系(SI)で定められた基本単位で、通常使用されている温度です。
- ●換算式:「C=5/9(F-32)」、「C=K-273.15」
華氏温度 :℉(ファーレンハイト温度)↓詳細。
- アメリカで主要に使用されています。SI単位に合わせる気は全く感じられないので、気温や体温、料理などの温度も、華氏 (°F) で表示されます。
- ●換算式:「F=(9/5)C+32」、「 F=(9/5)K-459.67」
絶対温度:K(ケルビン温度、熱力学温度)↓詳細。
- 国際単位系 SIの基本単位で、熱力学など、物理や化学で使用されています。
- 換算式:「K=C+273.15」、「K=5/9(F+459.67)」
簡易換算表目安(℃↔℉)
摂氏温度:℃(セルシウス温度)
- 一気圧下の水の凝固点・沸点をそれぞれ0度・100度とし、その間を100等分して定めた温度目盛り(degree Celsius)を、記号℃で表した温度で、最も一般的に用いらています。
- 1742年にスウェーデンの天文学者・物理学者のセルシウスがフランスのクリスティンJ. P. Christine(1683―1755)とほぼ同時期に考案し、A.セルシウスが氷の融点を0度、水の沸点を100度とする摂氏温度目盛(セルシウス度)を導入したようです。
- 国際標準化機構(ISO)の国際単位系(SI)では、基本単位の熱力学温度にケルビン(K)をとっているが、セルシウス度(℃)をケルビンと併用することにしている。
- 絶対温度ケルビン(K)とセルシウス度C(℃)には、K(ケルビン)=C(℃)+273.15(水の三重点温度が、正確には0.01℃であることが、明確になったため。)の式で表せられます。
華氏温度 :℉(ファーレンハイト温度)
- 1724年、ドイツの物理学者ファーレンハイト(G.D.Fahrenheit)が考案した温度目盛りを、記号 ℉で表した温度。アメリカでは、現在も主要に使われている。
- 一気圧での水の凝固点摂氏0度(0℃)を32度(32℉)、沸点(100℃)を212度(212℉)とし、その間を180等分した温度目盛り。
- ℉(華氏),℃(摂氏)の関係は、「F=(9/5)C+32」となる。
- 「華氏」はファーレンハイト(Fahrenheit)の中国音訳「華倫海」から取られています。
絶対温度:K(ケルビン温度、熱力学温度)
- 単位はケルビン、記号K 。(1967年まではケルビン度「°K」)、一気圧下の水の凝固点摂氏0度は273.15 K 、摂氏100度は373.15 K 。熱力学的に考えられる最低温度を0 K として定義されている。
- 熱力学第二法則に基づいて、個々の物質の特性に依存しない温度目盛りを理論的に定めた温度で、物質を構成する原子・分子の熱による振動がすべて静止する温度0度を、水の三重点を273.16度とし、1度の幅は摂氏温度と同じに定義されている。
- 水の三重点の摂氏温度は 0.01℃であるから,同一温度の絶対温度 T と摂氏温度 Cとの関係は 「T=C+273.15 」で与えられる。
- 1954年の第10回国際度量衡総会において、唯一の温度の定点として水の三重点の温度を 273.16Kと定め、国際単位系 SIの基本単位として、ケルビンを水の熱力学的温度の 1/273.16 とすることが決定された。