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将棋八大タイトル 挑戦者決定までの違い その3「叡王戦」

将棋のタイトルは、「名人」、「竜王」、「王位」、「王座」、「棋王」、「王将」、「棋聖」、そして、2017年からタイトル戦に昇格した「叡王」(えいおう)で、八大タイトルとなりますが、それぞれ、挑戦者を決定するまでの予選の過程が異なります。今回は、「叡王戦」の詳細について見てみたいと思います。

第1期、第2期は、コンピュータ将棋との対戦を目的とした大会で、エントリー制の一般棋戦でしたが、第三期(2017年予選スタート)からは、「叡王戦」は、タイトル戦に昇格し、全棋士、女流棋士1名、アマチュア1名によって行われる、将棋タイトル戦(niconico動画でおなじみのドワンゴ主催)になりました。

将棋連盟によるタイトル序列は賞金額によって決っているようですが、叡王は、竜王、名人に次ぐ3番目となっています。憶測になりますが、実際にはドワンゴはもっと高額を提示したようでしたが、できたばかりの棋戦タイトルが歴史有る「名人」を超えるのは好ましくないと判断され、この位置になったと言われているようです。

「叡王戦」の挑戦者決定までの道

「段位別予選」(予選) → 「本戦トーナメント」(挑戦者決定) → 「叡王戦7番勝負」(タイトル戦) の順で決まります。

段位別予選

  • 全棋士、女流棋士1名、アマチュア1名によるドワンゴ主催の将棋タイトル戦で、「段位別予選」を6~10月に実施する予定となっています。
  • 「段位別予選」のルールは、 持ち時間1時間(チェスクロック方式)で消費後は秒読み1分将棋となります。
  • 「段位別予選枠数」 九段5名、八段3名、七段2名、六段2名、五段2名、四段1名(女流棋士1名、アマチュア1名は四段戦での出場)の合計15枠

本戦トーナメント

  • 第2期叡王となった、佐藤天彦叡王は本戦から出場し、予選突破者と合わせた、16名による本戦トーナメントを行います。 本戦は、11月~翌年1月に実施予定です。

叡王戦

  • 「第三期叡王戦」は、本戦トーナメント決勝進出2名で、七番勝負を行い、4勝した棋士が「叡王」の称号を獲得します。叡王戦は、翌年3~5月に実施予定となっています。
  • 「第四期叡王戦」からは、本戦トーナメント決勝進出2名が、持ち時間各5時間(チェスクロック方式、切れたら1手1分未満)での「挑戦者決定戦の3番勝負」を行い、優勝者が挑戦権を獲得となる。叡王と挑戦者が七番勝負を行い、4勝した棋士が「叡王」の称号を獲得する。

「叡王戦」の対局方式

変則持ち時間制で行われ、 持ち時間は、1時間、3時間、5時間、から選択します。他のタイトル戦には無い、めずらし方式が採用されました。

  • 「第1局・第2局」(3つの時間から、1局目先手が選ぶ)
  • 「第3局・第4局」(残りの2つの時間から、1局目後手が選ぶ)
  • 「第5局・第6局」(残りの1つの時間になる)
  • 「第7局」までもつれた場合の持ち時間は、6時間となります。

全てチェスクロック方式で、消費後は秒読み1分で行われます。

 

 

 

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