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将棋「羽生善治氏、永世7冠達成!」

竜王奪取(通算7回目の獲得)

2017年12月5日、羽生善治棋聖が竜王戦の七番勝負5局を制して、通算成績4勝1敗とし、通算7期目となる「竜王」を獲得し、永世竜王の資格を得ました。7つある将棋タイトルすべての永世称号を獲得し、「永世七冠」を達成しました。

「竜王戦」第5局は、12月4日から鹿児島県指宿市で行われ、これまで、3勝1敗で本局を向かえていましたが、対戦相手である現竜王の渡辺二冠が、二日目の午後4時23分、87手で投了し、羽生棋聖が竜王を奪取し、「初の永世7冠」の誕生となったわけです。

 

これまで、羽生棋聖は、永世7冠までに、残す永世竜王を賭けて、2度挑戦の機会がありましたが、いずれも、竜王11期を獲得している唯一の永世竜王であった渡辺明2冠に敗れていました。19歳で初めて竜王のタイトルを獲得し、47歳で7回目の竜王を奪取し、「永世竜王」の称号を獲得するのに28年かかったわけです。

 

また、羽生善治棋聖は今回の竜王獲得で、通算獲得タイトル数が99期となり、もう一つの伝説となる記録の「通算タイトル獲得数100期にあと一つ」となりました。タイトル獲得数↓をみても羽生永世7冠のすごさが分かると思います。「タイトル獲得数ベスト3」の羽生先生、大山先生、中原先生がずば抜けているのが分かると思います。

羽生15歳、大山16歳、中原18歳でプロ棋士となっており、さらに若い14歳でプロ棋士になった藤井聡太四段には、大きな期待がかかる訳です。

 

永世7冠:永世5冠の二人:以下タイトル獲得数10位程まで(2017/12現在)

  1. 羽生善治永世7冠:通算タイトル獲得数99期(1位)、19世名人、永世竜王、永世王位、名誉王座、永世棋王、永世王将、永世棋聖
  2. 大山康晴永世5冠:通算タイトル獲得数80期(2位)、15世名人、永世十段、永世王位、永世棋聖、永世王将
  3. 中原誠永世5冠:通算タイトル獲得数64期(3位)、16世名人、永世十段、永世王位、名誉王座、永世棋聖
  4. 谷川浩司 氏:通算タイトル獲得数27期(4位)、17世名人
  5. 米長邦雄 氏:通算タイトル獲得数19期(5位)、永世棋聖
  6. 渡辺明 氏:通算タイトル獲得数19期(5位)、永世竜王、永世棋王
  7. 佐藤康光 氏:通算タイトル獲得数13期(7位)、永世棋聖
  8. 森内俊之 氏:通算タイトル獲得数12期(8位)、18世名人
  9. 加藤一二三 氏:通算タイトル獲得数8期(9位)、永世称号は無し
  10. 木村義雄 氏:通算タイトル獲得数8期(9位)、14世名人
  11. 升田幸三 氏:通算タイトル獲得数7期(11位)、永世称号は無し

 

「十段」のタイトルは終了し、その後、「竜王」が発足します。

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