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「カヌー・スプリント:ドーピング事件」

事件概要

2017年、8月23~27日に行われた世界選手権(チェコ)に出場したトップ選手が、ライバルをドーピング違反に陥れるために、禁止薬物の筋肉増強剤を他選手のドリンクに入れ飲ませるという前代未聞の事件が2018年1月9日に発覚しました。

日本カヌー連盟の調査によると、2017年9月11日に石川県小松市で行われた「カヌー・スプリントの日本選手権、男子200mカヤックシングル」に出場していた鈴木康大選手(32)が、小松正治選手(25)の飲料ボトルに筋肉増強である薬物を混入したようで、他にも、練習や競技で使用する道具(パドルやGPS)などを破壊、窃盗といった妨害行為を繰り返していたという事です。

 

被害者側の小松選手は、ドーピング検査で陽性反応が出たため、日本アンチ・ドーピング機構(JADA)から暫定的資格停止の処分を受けておりましたが、当然処分は解除されるようですが、日本選手権の成績は抹消となるようです。知らずに飲まされたとはいえ、薬物を飲んでしまった事は事実なので抹消は致し方ないと思います。

 

日本アンチ・ドーピング機構(JADA)からの処分として、鈴木選手は8年の資格停止となるようです。なお、今回の事件の発覚は、本人の自白によるもので、古谷専務理事によると11月20日に鈴木選手が面会に訪れ、今回の禁止薬物である筋肉増強債の混入を自白したことにより発覚したとの事です。さらに、その後の調査などで複数のトップ選手への道具の窃盗や破壊という妨害行為についても供述したとの事です。

 

何故こんな馬鹿なことをするのかと思いますが、極限まで追い込まれれば、何でもやってしまうのでしょうか?と考えされられます。

カヌー競技

  • 「スラローム」・・・設置されたゲートを通過しながら急流を下る競技です。「羽根田卓也」選手が、リオオリンピックで銅メダルを取った競技は、「カヌー・スラローム」で全く別の競技です。
  • 「スプリント」・・・平坦な直線コースで決められた距離(200mなど)をタイムで、争う競技です。今回の事件の選手たちの競技です。

↑どちらも、カヤック部門とカナディアン部門があります。

  • 「カヤック部門」カヤックは、漕者が艇の進行方向に向かって座り、両端にブレード(水かき)のついたパドルを左右交互に漕ぎ艇を進めます。
  • 「カナディアン部門」カナディアンは、漕者が艇の進行方向に向かって立膝の姿勢をとり、片方にブレードのついたパドルで左右どちらか片方のみを漕ぎながら艇を進めます。
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