スポンサーリンク

太陽フレア

通常の1000倍規模である太陽フレアが、観測されたため、大ニュースとなっているようです。
  • 太陽フレアとは、太陽表面で起きる爆発のことで、黒点付近の磁場エネルギーによりしばしば発生し、黒点周辺が爆発により非常に明るくなる現象で、コロナガス(CME)、放射線、プラズマ粒子などが大量に放出される「太陽嵐」が起き、地球に向かって突き進み、大気層の薄い北極、南極上空から侵入し、降り注いでくるようです。
  • 今回のように、太陽フレアの規模が大きいと、その結果として、地球の磁場や電磁層が乱れ、人工衛星のほか、GPSや通信機器などに影響することがあります。 まず、エックス線、ガンマ線、紫外線などの電磁波よる通信障害、次に、放射線の影響をうけた人工衛星に障害、最後にコロナガスによる停電と順に障害が起こる可能性があるようです。
  • また、高緯度でしか見られなかったオーロラが、通常よりも低い緯度の地域で見られることもあるようです。

「太陽フレア2017」の観測

  • NASA(アメリカ航空宇宙局)の「SDO」(太陽観測衛星:ソーラー ダイナミック オブザーバー)は、2017/09/06に2回の大型の太陽フレアを観測したもようです。
  • 太陽活動は約11年の周期(現在の周期は2008/12~)で強弱の変動があり、現在は活動が弱い時期とされていたが、現太陽活動周期では、最大規模の爆発が発生したもようです。
  • 通常の1000倍規模の太陽フレアにより放出されたプラズマ粒子は、2017/09/08にも地球に到達し、地上の電子機器に悪影響をあたえる恐れがあるようです。

    具体的影響

    • 人工衛星に害を与える恐れがあり、「衛星放送」などで通信障害等がでる恐れがあります。過去の実害として、1994年のリレハンメル(ノルウェー)冬季オリンピックの中継でNHKは、20分放送を中断したことがあります。また、2000年には、天文衛星「あすか」が観測不能になり、その後大気圏に突入し消滅したようです。
    • おなじく人工衛星への影響で、「GPS測定」誤差が増大し、カーナビ、スマホなどに障害の恐れがある。
    • 送電線網への影響で停電(1989年カナダで実際に起こった)になる恐れもあるそうです。

    人体への影響

    • 宇宙飛行士や、エベレストの頂上にいるとかで無い限り、通常の地上での生活では、問題無いようです。

    その他の影響

    • 高緯度でしか見られなかったオーロラが、通常よりも低い緯度の地域で見られることが起こります。北海道で見られたり、過去には長野県で見られたこともあるようです。ただし、通常の高緯度で見られるオーロラのような、紫色、青色、緑色は出にくく、低い緯度で見られるオーロラの色は赤色が強くなるようです。

大気層について(大まかに高度別に5つに分けられる)

  • 外気圏(約600km~10000km):磁気圏(電離層の上~地球大気の限界である10万kmの範囲)が存在する。

  • 熱圏(高度:約80km~約600km):。X線など放射線を吸収。流星、オーロラが発生。非常に高温で、高度400kmあたりで1000℃になり、さらに高い位置では、2000℃前後になることもある。高度100km前後で真空になる。電離層(高度、約60km~500km)がある。0.1μmの紫外線を吸収する。空気は希薄(原子・分子数は少ない)。

  • 中間圏(高度:約50~80km): 電離層がある。低温で高高度部では約マイナス90℃前後なることもある。水平運動は大規模だが、対流運動は起きにくい。夜光雲(地球上で最も高い高度にでる雲)がでる。

  • 成層圏(高度:約11~50km): オゾン層(紫外線吸収。高度25km付近。紫外線によるオゾン生成を光解離いう。生成と分解を繰り返すことを「チャップマン反応=応順炭素理論」という。)がある。対流圏とは逆に、高度があがると気温は上がる。(オゾン層の最上部50km付近で、紫外線とオゾンが反応し熱をだし、また、上層ほど空気密度が少なく熱容量が少ないため。)下部が約-70℃だが、上部は0℃になることもある。上下気流は少なく、水平気流は大規模。オゾン層の輸送のことをブリュワー・ドブソン循環(夏極では、赤道付近の下部でオゾンが生成され、北極側にながれ、上昇し赤道、南極へと流れていく。)

  • 対流圏(高度:約11km、極付近は約8km~赤道付近は約16kmと幅がある): 他圏に比べて、水蒸気を多く含んでおり、風や上下気流が活発で、気象現象が起こる。100M 上昇ごとに約0.65℃下がり、最上部でマイナス約50℃になる。
スポンサーリンク
おすすめの記事